当時、自身が社会人となって10年目を迎えようとする節目の時期にあり、ビジネススキルの土台研鑽を締めくくるような何かにチャレンジしたいと考えていました。ビジネスパーソンとしてコアな期間を30年と捉えると、その1/3を終えようとしている意識があり、一区切りとなる1年を過ごそうと位置付けていました。
では何に挑戦するか、様々な選択肢を検討する中で、英語学習が候補となりました。私は新卒から国内展開を主とする企業に勤めており、英語利用の機会はほとんど無く、切迫した学習の必要性はありませんでした。しかし、漠然と「いつかは英語が使えるようになりたい」との思いが燻っており、今後の可能性を広げる(もしくは狭めない)土台として習得するスキルを考えるなら、今こそ英語を学ぶタイミングではないか、との思いに至りました。最終的には「いつか、と思っているくらいなら、今やろう」と勢いで決めたように思います。
社会人となってから、業務知識や資格の取得など、基本的にすべて独学で行ってきましたが、英語は言語であり、コミュニケーションを目的とする以上、相手をもつべき、との意識から、スクールに通うことを検討し始めました。しっかりと時間・労力・費用をかけ、高い密度で学習ができるスクールを選びたいと考え、様々な比較を行った結果、ベリタス(VERITAS)受講を決断しました。
まず前述の通り、業務上必要とされることもなく、学生以来、全く学習しておりませんでした。ベリタス(VERITAS)を検討し始める前、ひとまずTOEICに挑戦しようと2カ月程、ライトな単語帳・文法書など独学したものの、スコア向上に迫られている訳でもなく、試験対策的な学習と、自身の目的である「英語が使えるようになりたい」という方向性(今考えると、この方向性自体が非常に曖昧でしたが)との若干のズレのようなものを感じながら、学習のモチベーションを上げられずにいました。
まず、掲げるゴールが明確であり、その内容に共感がありました。私はwebでベリタス(VERITAS)を知りましたが、「プロフェッショナル英語」として「自分の意見を、論理的に、堂々と伝える力」を定義したうえで、あくまでビジネスパーソンの実践的なスキル習得を目的とすることが述べられており、強く共感・納得感を持ちました。
そして、プログラムも非常に興味深く、ビジネスケーススタディ、著名ビジネスリーダーのインタビューやスピーチなどを教材とし、それらを通した論理的思考の訓練、ネイティブコーチやクラスメイトとのディスカッションが中心となる等、他のスクールにない魅力を感じました。
また、1ターム3カ月間の短期集中クラス、最低週15時間の課題取組みなど、高い密度で学習したい自身のモチベーションに適しているとも考えました。
こうした特徴から、単なる語学習得に留まらず、ビジネスパーソンとして成長する機会を得られるのではではないかと感じ、受講を決めました。
私はFundamental B、A、LEADと3タームに渡り受講しましたが、期待した通り、英語スキルはもちろん、それ以上の成長機会を得た1年になったと感じています。
まず英語学習として考えると、非常に質・密度の高い学習を継続でき、英語で意見する力が飛躍的に向上しました。向上というか、そもそも受講前は英語で一言も発することができなかった私が、英語のインタビューを見聞きし、それに関する意見を、その場で交わすことができるようになった状況には、自分自身でも驚きです。ベリタス(VERITAS)では「伝える」ことを前提としたトレーニングに主眼が置かれ、クラスでの音読やプレゼン等を通じ、発音・声量、話すペースや姿勢など、いわゆる英会話に留まらない、総合的な伝える力を意識できたと感じます。また、ライティング課題やディスカッションを通し、オープンな、答えのないトピックスについて容赦なく考えさせられ、意見発信を求められます。発言について「Why?(なぜ?)」という問いを多く投げかけられたことが印象に残っています。こうした環境で思考を深め続けたことが、自分自身の意見を持ち、それをなんとかして英語で伝える底力のようなものに繋がったと感じます。
また、英語以上に、という点で挙げると、①教材の面白さ:ケーススタディやビジネスリーダーのインタビュー等、良質なビジネス英語が濃縮した教材が、実践的な英語力獲得につながるだけでなく、その内容やメッセージ性は、ビジネスマインドやリーダーシップの醸成、モチベーション向上といった意味で非常に優れており、毎週毎週、自身の人間性をアップデートできるような楽しさがあります。②コーチ陣・クラスメイト:非常に豊かな人間性を持ったコーチ・クラスメイトが、クラスを良いものにしようとモチベーション高く毎回参加されており、互いの良さを吸収しあえる感覚があります。年齢もバックグラウンドも異なる方々と、こうした経験を共にできる機会はそう得られません。クラスで生まれた人間関係は、受講後も続いています。
ひとつだけ挙げるなら、自信です。これはもちろん、英語力の向上に対してでもありますが、それに留まらず、自分の意見力、情熱、今後の成長などに対するものです。プログラムを通し、自分より遥かに高い英会話レベルのクラスメイトや、多様なバックグラウンドのネイティブコーチ達にも、自分の言葉がなんとか通用する実感を得たことこそ、一番の収穫と考えています。まだまだ英語学習としては十分だと思っていませんが、今後もこの意識を持ちながら学習を継続できることは、大きなアドバンテージだと思っています。
今のところ英語を使う機会は限られていますが、それでも、突如必要になった英文契約への対応など、ビジネスの場で活用できる実感を得ています。
また、英語を使って、自分の意見を、自分の言葉で伝えるということは、日本語のように簡単に取り繕うことができないため、より自身の考え方の質や傾向、内面と向き合い、伝えるメッセージを考え抜く必要があります。プログラムを通じ、こうした訓練を継続したことが、結果的に自分の価値観やキャリアについて深く考えることにもつながりました。受講後に社内公募への挑戦を決断し、新たなポストを得る幸運に恵まれましたが、大げさでなくベリタス(VERITAS)での経験が糧となっています。
日々の仕事と並行して、英語学習を継続することは、決して簡単ではありませんでしたが、振り返ってみると、本当に楽しみながら、密度の高い1年間を過ごすことができたと感じています。
LEADクラスメイトとの、あるランチでの話題です。彼はこれまで20年以上英語学習を継続してきたが、職場で必要となったネイティブレベルの英語に課題を感じ、このクラスの受講を決めたそうです。今年から学習を始めた人とは思えない、と私を褒めてくれたのですが、彼自身もクラスでの成長を感じていると言っていました。
私のように、ほとんどゼロから始めた人間が成長するのは、ある種当たり前かもしれません。学習を始めたばかりでも、継続してきた方でも、それぞれがブレイクスルーを感じられることこそ、ベリタス(VERITAS)が本質的な英語学習プログラムを行なっている証拠だと思います。
英語学習を通し、自身を更に成長させたいと考えている方にとって、ベリタス(VERITAS)は非常に良い機会となるはずです。