英語のリーディング、楽しんでいますか?
英語の習得において、文章やスピーチを、まずは単語や文法のレベルで理解することは、正確に文章を理解するうえで、非常に大切です。しかし、文化や意図、その背後にある感情を理解することが同じくらい重要であるという事実は忘れてはなりません。
今回は、これを示すために、スティーブ・ジョブズのスピーチに焦点を当てて考えてみましょう。
このスピーチは、スタンフォード大学の卒業式のスピーチとして行われ、様々な言葉に翻訳され、全世界の人々から高く評価されています。しかし、その本質的な美しさと力強さは、ジョブズの卓越した英語の表現と言葉選びによって引き立てられています。
スピーチの中で最も多く引用されるフレーズが、「Stay Hungry, Stay Foolish」です。
日本語にすると「ハングリーであれ、愚かであれ」となります。これは文字通りの意味ですが、それだけではジョブズの言葉が持つ深い意味を完全に捉えることはできません。
例えば、「stay」の英英辞典での定義を見てみると、「to remain in a place rather than leave(離れるのではなく、その場所に留まる)」と記されています。これを踏まえると、「Stay Hungry, Stay Foolish」には「ハングリーで居続けなさい、愚かで居続けなさい」という意味に加え、「若者として元来あなたが持っている、ハングリーさや愚かさという特性を維持し続けなさい」という意味が含まれていることが感じられます。
これは大学を旅立ち、自ら道を開こうとする卒業生へのメッセージとして、ぴったりなメッセージです。
日本語で「ハングリーであれ、愚かであれ」を理解するよりも、より高い解像度で味わうことができるのではないでしょうか。
この一文からでも意味の深さが増すことが体感できるのですから、文章全体ではさらなる広がりが期待できます。このような発見こそが、原文を読む醍醐味です。
英語のリーディングに取り組む際には、文章をただの教材としてだけではなく、ストーリーを味わうための題材として捉えてみましょう。
そうすることで、内容がスッと頭に入ってくるだけでなく、記憶にも残りやすくなるでしょう。
英語の文章だからと身構えず、内容からの学びを楽しみながら、さまざまなトピックを原文で読んでみましょう。
最初の一文が読めれば、たとえ100ページの文章であっても、想像よりも簡単に読めるものですよ😊
Veritas Coach
Moe Teraoka
Before joining Veritas Moe used to write blueprints for architecture and work with a lot of artisans. Those artisans all had different specialties and working in this environment truly helped Moe work with the diverse Veritas team. Moe decided to join Veritas as a coach because she believes in the Veritas method through her own learning experience as a student at Veritas, and she wants to help expand this unique and powerful method to more people around her. Seeing students’ progress and their career path after the Veritas program makes her motivated. Moe truly enjoys improving herself alongside students. Moe likes to make Veritas students go over their limitations. She believes they can change their life completely with hard work through the three-month English program at Veritas.